■ 小泉首相に思う Date: 2001-12-08 (Sat)

 現代用語の基礎知識が主宰する今年の流行語大賞に小泉首相が選ばれた。本人も言っていたが、郵政民営化以来2度目の受賞となる。巷ではデフレ不況が吹き荒れ、東京に行けば必ず山手線は人身事故で一度は紛糾する。痛みをどこまで伴えばいいのか。全く見えてこない。赤ちゃん顔の経済財政政策担当大臣は、ここで踏みとどまってはダメでやらねばならぬと言うだけ。しかし、彼もこれまでは大学の教授で、実際に痛みを皮膚感覚で分かっている御仁ではない。そんな時に、ついに青木建設の事実上の倒産が決まった。これに対しても小泉さんは構造改革が進んでいる証左だ、と答えていた。しかし、その一方でペイオフの先送り案がまたぞろ頭をもたげだした。道路公団の改革も中途半端。族議員の典型みたいな松岡代議士の話を聞いていると反吐が出そうだ。自分の票田のことを考えざるを得ない代議士も哀れなものであるとつくづく思う。本当はもっと国家大経について考えたいのだと思いたい。でないと哀しすぎる。医療費の改革も、あれだけの金額の保険料を払っているサラリーマンが3割負担となる。もっと医師の利益が出ないようにするべきだろう。国立病院などの勤務医や研究者は薄給に甘んじて頑張っている。問題なのは町医者の大多数だろう。彼らの平均所得は月給ベースで約260万円にもなる。医師が金銭的に市井の感覚を持てる儲からないシステムを構築すれば本当に良い医師ができるだろうし、医療費もここまでかかるまい。そうした抜本的な改革が必要だ。それが本当の構造改革である。痛みの伴わない場所で痛みは仕方ないとのたまっても人心は最終的には離れていくだろう。正念場である。痛みの彼岸にあるものをそろそろ具体的に示すべきだ。

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