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ついにと言うか、やっぱりと言うか。イラクで日本人の大使館員が2人殺害された。場所は、フセイン元大統領の出身地でもあるスンニ派の魔の三角地帯といわれるイラク北部のティクリート付近だ。現地人でも移動の際は迂回のルートを取るといわれている道路を走っていたときの惨劇らしい。犠牲になったのは在イギリス日本大使館の奥克彦参事官(45)=イラク出張中=と在イラク日本大使館の井ノ上正盛・3等書記官(30)の2人だ。
例によって小泉純一郎首相は「痛恨の極み」としながらも、続けて「日本はイラクの人道復興支援に責任を有する。どのようなテロにも屈しない」と述べた。川口順子外相も「イラク復興支援に日夜粉骨砕身していた2人の部下を亡くし、痛恨の極みとしか言いようがない。事件は許し難い」としながらも「イラク復興を支援していくことに全く変わりはない、テロリストとの戦いも毅然としてやっていく」と述べている。
川口大臣が言う「毅然」とはどういう意味なのか。良し悪しは取り合えず横に置くとして、これがイスラエルでアラブ人がイスラエル人に対して起こしていれば、その時のイスラエルの毅然な態度とはアラブを攻撃するということに他ならない。そこまでの覚悟があって「毅然」という言葉を使っているのか。
もう少し日本人としての矜恃を持て。大臣だろう。首相だろう。
この事件に対して各政党HPを覗いてみたが、どこも何も触れていない。普段から外交政策でぶれない方針をきちっと持っていれば直ぐに対応し、政党本部はこの件に関しての声明文を発表すべきである。
また、読売のネットニュースによると
『井ノ上正盛・在イラク大使館3等書記官の宮崎県都城市にある実家には30日、悲報を知った親類らが駆けつけた。
母イク子さん(57)の兄、小牧利美さん(69)は「母親には声をかけられる状態ではない。悲しく残念だけど、日本の代表として行き、日本のために犠牲になったと思いたい」と話した。』とあるが、テレビのニュースでは小牧さんは犠牲になったの後に「誇りある」という言葉をつけていた。この言葉があるのとないのとでは、談話を読んだ時の印象は随分と違う。抜いて欲しくない言葉である。
また、昼の時間を過ぎても、どのテレビ局でも特番を組んでいない。自国の外交官が2人も殺されているのである。組織マスコミの中にはジャーナリスト気質を持った者は皆無なのか。情けない限りである。
明日から各地の労働組合などはどんな動きをするのだろう。見てみたい。また、70年安保闘争世代はどこで何をしているのやら、70年安保闘争の総括や自己批判もないまま、資本主義の牙城へ埋没しそのまま終わりか?
こんなときぐらい「恥ずかしながら…」と接頭辞を付けてもいいから、出てきて何かやれよ! 何も無しかよ。テレビでコメントしている識者も、ほとんどがこの世代だ。国連が有名無実になっていることはバカでも分かるだろう。「国連主導の…」が聞いて呆れる。毅然としろ毅然と!
自衛隊は送るのか、どうするのか。送るのなら、泥縄で作った法案を当てにして行かせることだけは止めて欲しい。自衛隊員が日本人としての矜恃を持ち、誇りを胸に、現地で毅然とした態度を示せるように条件整備をした上で行かせて欲しい。それが総理大臣を筆頭として上に立つ者の務めだ。
最後に日本人として誇りを持って仕事を完遂され、道半ばにして亡くなられたお2人のご冥福を心よりお祈りいたします。
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